研究・学会活動
学会・セミナー参加報告
SIU2012 in 福岡 体験記
胡口
今回、私は福岡県で開催される泌尿器科の国際学会(SIU2012)に参加してきました。3泊4日で行った学会の旅についてここに記したいと思います。
Day1:福島出発〜SIU2012〜SIU night
今日は福島駅からS先生と待ち合わせをして午前9時前の新幹線で出発しました。行き先は仙台駅経由で仙台空港です。その後、飛行機にて福岡を目指します予定です。新幹線の道中特にこれといったイベントはありませんでしたが、福岡には飛行機で向かうため天気がただただ心配です。
新幹線がJR仙台駅に到着後、仙台空港行きの電車に乗り換えます。空港でチェックインし順調に進んでいく行程に安堵していましたが、小島先生の連絡先が分からないというインシデントが発生しやや不安になります。小島先生の連絡先は医局に連絡し、すぐに判明し問題はありませんでした。しかし、仙台の風はいまだ強く吹いています。高所恐怖症の自分としては飛行機に乗ることが非常に不安で仕方ありません。しかし、無常にも時間は流れていくもので気づけば無事に福岡の地に足を下ろしていました。
福岡空港到着後は、地下鉄からJR博多駅に向かいます。JR博多駅到着後、駅の目の前にある宿泊予定のホテルでチェックインし、大至急SIU2012の会場である国際会議場に向かいます。地図からは近く見えた会場でしたが、初めての地では慣れていないためか会場に着くまである程度の時間を要しました。会場に到着後、受付で参加登録を行います。その後、見たい演題まで少し時間があったためS先生と博多ラーメンを食べに行きました。道中、博多ラーメンは最近呼ばれるようになったもので、元々長浜ラーメンと呼ばれていたとの雑学を学びました。ラーメンに舌鼓を打った後会場に戻り、ロボット支援手術の演題を聴講しました。英語の講演のため演者の先生がお話しされている内容全てを理解することは困難でしたが、動画によるものも多く興味深いものでした。
講演の終了後、一度ホテルに戻り夜の懇親会に備えます。SIU nightと題される懇親会は、アーケード街にて出店形式で行われました。クーポン券を利用した懇親会では、各店舗の出店で飲食を行います。途中、H病院で働いているN先生と合流し、出店を回っていきました。その後、本日の学会内容を再度参加された先生方と話し合い、Day1は終了となりました。
Day2:SIU2012〜前立腺腫瘍研究会
10月2日、日中は講演を聴講します。途中、昼食時にS先生とうどんを食べに行きました。何故うどんか、それは福岡がうどん発祥の地とされているからです。福岡のうどんは、自分が日常食べるうどんよりやわらかく、汁の色は薄く関西風に近いものでした。普段食べるものと違っていましたが、これがうどんの原点かと感じながら食べていきました。
夜、前立腺腫瘍の研究会があり、小島先生の計らいでS先生と共に参加することができました。会場では、ホルモン療法を主にした前立腺腫瘍の治療や研究について英語で講演が行われます。会は進行していき演者と参加者の討論もおこわなれていきました。研究会終了後、懇親会では和洋中の様々な料理が並び、それぞれの料理をおいしく頂きました。そうして、Day2もあっという間に終了してしまいました。
Day3:大宰府天満宮〜SIU2012〜お土産〜福岡食べ道楽
10月3日、学会の合間をぬって、私自身の予てからの希望で大宰府天満宮に詣でました。学問の神である菅原道真公に今後の医局の発展と多幸を願ったあと、太宰府天満宮の裏にある天開稲荷神社も詣でます(この神社は伏見稲荷大社から御霊分けされた九州初の稲荷神社ということの他に、それぞれの干支用の鈴もある珍しい神社です。)。大宰府天満宮の参道には様々な店舗があり、梅ヶ枝餅が名物とのことでした。
その後、JR博多駅周辺で早めの食事を取ります。玄界灘の魚は美味であり、同じように福島の海の幸が早く戻ってくることが望まれます。SIU会場に戻ってある程度経ってから、S先生と福岡土産を探しにいきました。最終日は移動日のため、お土産を購入する時間はあまりありません。そのため、少し早めに福岡土産を購入します。
夕食は小島先生、S先生と共に福岡名物のモツ鍋を食べに行きました。小島先生の知り合いがおすすめする店舗でのモツ鍋は、食べる前の想像と異なり非常においしく、やや食べ過ぎるほどでした。その後、腹ごなしも兼ね長浜ラーメンを食べに行きました。その後、ホテルに戻りましたが、かなりの広範囲を歩いたようで夜はぐっすり眠れました。
Day4:福岡〜福島
10月4日、本日は朝から移動日です。初日と同様、この日も台風が接近していたようで強い風が吹いていました。しかし、実際には問題なく飛行機の出発がやや遅れる程度でした。仙台に到着後昼食をとり、つつがなく福島へと戻りました。
これにて、長かったようで非常に短かったSIU2012 in 福岡体験記を終了します。今回のSIUは日本で行われたため、移動時や宿泊時の英語で会話を行わなければいけないという困難はありませんでしたが、海外の学会の雰囲気を味わうことができました。今後、自分の医者人生の中でも忘れ難い学会であろうと思われます。