福島県立医科大学医学部　泌尿器科学講座

Asian Pacific Prostatic Society 2014体験記

秦　淳也

　3月21日、22日の2日間で、Asian Pacific Prostate Society 2014参加のために沖縄に行ってきました。
　この学会は前立腺疾患(前立腺癌、前立腺肥大症等)をテーマにした学会であり、アジアの各国から多数の演題が寄せられていました。自分の現在の研究テーマも前立腺肥大症でありましたので、研究のきっかけ探しのつもりで参加しました。全体の印象としては、前立腺癌に関する発表が半数以上で、残りが前立腺肥大症等の発表でしょうか。発表の内容としては基礎的研究の発表が多く、前立腺肥大症の発表にしても分子生物学的な視点からの発表が多いことも特徴であり、自分の研究の参考になるような発表も散見されました。
　さて、自身の発表の方はというと今回はポスター掲示のみということもあり、安心な気持ち半分、残念な気持ち半分といったところでした。国際学会であり全てが英語の発表でしたので、数少ない貴重な経験という意味でも発表したい気持ちもありました。
　学会参加後は、医局長の羽賀先生と沖縄料理と泡盛で夜をたっぷりと堪能しました。これもまた学会の醍醐味かと思います。
　今回の学会は自国開催ということもあり、非常に参加しやすい雰囲気でした（実際印象としては日本の方がほとんどのような気もしました）。しかし学会の内容自体はやはり国際学会だなという感じで、新たな視点を発見する意味でも今回の学会に参加できたのは貴重な経験であったと思いました。