福島医大泌尿器科の事、教えます!
泌尿器科に興味はあるけれど、入局を決めるには不安が...という研修医・学生の皆さまが、入局後の生活を少しでもイメージできるように、よくあるご質問にお答えします。他にも何かご質問があれば、気軽にお近くの医局員にお尋ねください。
メールでのお問い合わせもお待ちしています。
1 泌尿器科の研修先として福島医大を選んだ理由は?
〜実際に研修している専攻医に聞いてみました〜
- 悪性腫瘍、良性疾患、腎移植、小児泌尿器、女性泌尿器など、多岐にわたる泌尿器科の分野をバランスよく扱っているから
- 母校であり、他科の医師や基礎医学講座のスタッフとの連携が図りやすいから
- 地方とは言っても、東京まで新幹線で1時間40分と近く不便を感じないから
- 関連病院施設が圏内に充実してるから
- 一体感があり、自分が成長できる場所だと思ったから
- 診療だけではなく、医学博士号も取得したいから
- 女性の骨盤内臓器脱や腹圧性尿失禁の手術治療を行っているから
- 学生実習の時、若手の医局員が自由に討論する雰囲気がとても良かったから
2 研修システムはどのようなもの?
入局1年目は大学病院で研修を行います。その後は大学病院、関連病院で研修を行います。(詳細につきましては「福島県立医科大学専門医研修プログラム」を御覧ください。)
3 専攻医1年目の一日はどのような感じ?
【当科の専攻医1年目の一日のスケジュール】
8時20分 | 《朝カンファレンス》 その日の手術や症例について共有します。 |
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8時45分 | 《病棟業務・手術・外来・検査・研究》 その日の担当業務につきます。曜日によって担当業務が変わります。泌尿器科の一般的な知識や手技を幅広く経験します。 |
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17時頃 | 《夕方の回診》 毎週水曜日は15時から教授回診、症例カンファレンスがあります。 毎月一回、放射線科との勉強会、リサーチセミナー(研究に関するセミナー)、各研究グル ープのカンファレンスがあります。 |
空き時間、夕回診の後は勉強、研究、論文執筆、手術シミュレーションなどで自分自身を磨きます。当科では自主性を重んじています。
4 診療体制は?
当科では専攻医の人数に応じてグループ数を変更して、グループ体制で病棟診療を行っています。各グループの上級医と一緒に入院患者さんを担当し、検査、病状説明、治療方針の決定、手術、処置、緊急時の対応など、全てに関わることになります。上級医と相談しながら主体的に診療ができる体制となっています。
5 習得できる分野は?
泌尿器科には、がん、下部尿路機能障害(前立腺肥大症など)、結石、感染症、腎不全、腎移植、小児泌尿器、女性泌尿器(骨盤内臓器脱など)、手術(腹腔鏡含む)、アンドロロジー(男性不妊症、勃起不全など)など、多岐に渡る分野があり、当科の研修プログラムでは関連病院と協力してその基本事項を全て習得できます。さらにその上で、これらの中のいくつかを選び、世界的なスペシャリストを目指して研鑚していくという選択肢もあります。
6 女性医師はいる?
全国的には女性泌尿器科医は増加してきています。また、当科には4名の女性医師が在籍しています。
当HP「女性泌尿器科医の進路相談室」を御覧ください。
7 開業はできる?
開業後に問われるのは個人の実力と思われますが、当科で研修をすれば、泌尿器科医としての十分な力を身につけることができるでしょう。また多くの医師との繋がりを持つことができます。
8 研究は?
入局後は各研究グループの研究会に参加し、徐々に研究にも触れていきます。当初は研究には興味がないと言っている人も、臨床業務を行っているうちに自然と研究意欲が湧いてくることが多いようです。泌尿器がん、下部尿路機能障害(前立腺肥大症など)、アンドロロジー、小児泌尿器、ロボット・腹腔鏡に関する研究などを行っています。希望があれば海外へ留学することもできます。東京大学医科学研究所等への国内留学、さらには海外留学することもできます。
9 当直は?
当科の場合、入局1年目(医師3年目)から泌尿器科の当直があります。平均すると平日当直が月に2-3回、土日祝日に日当直が1回程度です。当直中に困ったことがあれば、上級医が駆けつけるシステムをとっています。
10 休日の業務は?
通常業務は土日祝日にはなく、基本的には日当直医が病棟業務等の診療を行います。
11 夜間や休日の緊急呼び出しは?
緊急手術(急性陰嚢症や外傷など)や担当患者さんに緊急事態が生じた場合などでは、呼び出しがかかることがあります。しかし、頻度としてはさほど多くはないです。
12 お休みは?
病院の規則通り、夏休みは1週間、有給休暇は5日以上あります。グループ体制であるため、上級医と相談して夏休みや有給休暇を取ります。
13 お給料は?
大学もしくは勤務先の関連病院から、生活するのには十分な給料がもらえます。詳細を知りたい方はご遠慮なく医局員にお尋ね下さい。
14 そもそも大学に入局するメリットは?
- 泌尿器科の多岐に渡る診療分野を、幅広く扱っているので、泌尿器科の技術や知識を万遍なく習得できる。
- 医局員、他科の医師と自由にディスカッションするので、エビデンスにもとづいた思考能力を養うことができる。
- 泌尿器科専門医や腹腔鏡技術認定医、医学博士など、多くの資格の取得が可能である。
- 一つの施設だけでなく、複数の関連病院で研修できる。
- 他大学や海外の施設とも交流を持てる。